4、整復技術の基礎知識

捻挫は中枢骨に対する末梢骨の転位方向が大きく関与しています。転位量は転位方向とともに重要な項目ではありますが、整復行為がこれを包括することから、転位方向の確認が核心的な要素となります。転位方向は下図のように関節面に対してX軸、Y軸、Z軸の3方向で理解すればよいのです。

X軸は関節面に対する縦軸変位量、Y軸は関節面に対する横軸変位量を表し、Z軸はX・Y軸の原点(骨軸)を中心とする回転変位量を表しています。内外方向、内外転方向、内外旋方向、掌背側方向、橈尺側方向、底背側方向などの解剖学的表現は便宜上の表現と捉える方がよく、転位量は定性表現に止めるのが望ましいのです。すべてレバーアーム比の存在が表現される張り感(テンション;tension)として捉えることが重要です。

5、整復医療における思考論